今読んでいる本は「シンプル族の反乱」(三浦展氏、KKベストセラーズ)という本です。
モノを買わない消費者が団塊ジュニア以降の世代に増えてきた、ということで自動車産業や百貨店の不振を例に挙げています。
自動車産業で言えば、団塊世代やバブル世代には売れていたソアラやシルビアなどのスポーティな車やクラウンなどの高級車が全く売れなくなり、逆に軽自動車やハイブリッド車などのエコカー市場が賑わいを見せているという。自転車の販売も伸びており、電動アシスト式自転車の販売台数は原付バイクに迫る勢いのようです。
こういった傾向が見られるのは、シンプル族と呼ばれる層の生活原理が「モノをあまり消費しない、ためない」、「手仕事を重んじる」、「基本的な生活を愛する」という特徴を有するからだ、と述べています。
私も団塊ジュニア世代に属していますが、確かに、大きな車や家を所有したいという願望はあまりなく、日々の生活を満喫することを重視したり、余計な機能が付いているものよりも長持ちしそうでシンプルなデザインのものを選んだりする傾向があるな、と感じました。
より具体的な例がこの本に書かれています。
●着る:ユニクロ、無印良品、しまむらなどの低価格だが高品質なものを好む。古着・ヴィンテージものなどもOK。海外高級ブランドへの関心は薄い。
●食べる:自然食・和食が好き。地産地消志向。エスニック料理が好き。
●住む:自然素材で出来た家、古い家に関心を持つ。外観デザインはシンプル志向。フローリング好き。家具はアンティーク志向。和風を好む。和みを重視。
●遊ぶ:アウトドアよりインドア志向。文化的な趣味を持つ。旅行に行っても文化遺産などを好む。テレビは見ずにインターネット。
理美容業界でもこういったシンプル族向けの商品やサービスが増えてきています。
癒しや和みを重視した内装にこだわったり、和風テイストのトリートメントなども出てきました。
ヘアスタイルも最近はシンプルなものが増えてきたような気がしますし、カラーもナチュラル性を重視した色が流行っているようです。
もちろん、若い世代がすべてシンプル族ではありませんが、こういう価値観を持つ人が増えているのは事実です。若い世代を取り込むためには、こういったシンプル族の志向を考える必要性は充分にあると思います。
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2009/08/21 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ |コメントを投稿する 記事: 団塊ジュニア世代に多いシンプル族
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